国立社会保障・人口問題研究所による「日本の世帯数の将来推計(全国推計)」(2019年推計)では、日本の世帯数は2030年をピークに減少に転じるとされています。一方で、ペットと暮らす世帯率は、犬が12.55%、猫が9.69%(一般社団法人ペットフード協会、2019年調査)と依然として高い割合です。
ところが、ペットと暮らす世帯率の高さにもかかわらず、ペット飼育可の賃貸物件は少ないのが現状。需給ギャップのあるペット飼育可の戸建賃貸が、ペット飼育世帯のニーズを満たすとして注目されています。
ペットの飼育が可能な賃貸物件は少なく、とくに良質な戸建賃貸はニーズに対して供給数が少ないのが現状です。空き家率の上昇が見込まれる中、賃貸住宅の経営には空室というリスクがつきまといますが、ペット飼育可を打ち出すことにより、入居者獲得のための争奪戦で一歩リードできます。
戸建賃貸のメインターゲットであるファミリー世帯は、地域との関係も深く、子供が在学中の転居を望まない傾向があり、長期入居が見込めます。また、ペット飼育可の場合、ペットも長寿の時代になり、高齢になった犬や猫に転居はストレスであるため、同じように長期入居につながります。
集合住宅の場合、共用部分の管理に手間や費用がかかりますが、戸建賃貸なら不要です。入居者から同じ賃料を納めてもらっても、戸建賃貸の場合は管理費にかかる部分を利益とすることができるため、その分、収益が増えることになります。
江戸時代の通貨は、金貨・銀貨・銭貨の3貨が流通していました。しかも、それぞれ交換比率が変動していたので、とても複雑でした。金貨1枚が1両で、「1両=4分」、「1分=4朱(しゅ)」の4進法。1朱は銭貨で250文で、1両は4,000文(ただし、年代によって変動)。この交換率は1609年に定められましたが、江戸時代約250年の間で、貨幣の価値は変動していきます。
日本銀行金融研究所貨幣博物館によると、金1両を米価から計算して現在の価格に換算すると、江戸時代の初期で10万円、中・後期で3万~5万円、幕末には3千~4千円に。1両の価値が下がったのは、物価が高くなったということです。
ついでに土地の値段をみてみると、当時、最も地価が高かったとされる日本橋で、間口1間で1,000両。現代の約27平方メートルで6,000万円です。ただし、当時は私有地という概念はなく(封建時代、土地は領主のものであり、江戸は徳川家の土地となる)、永代使用料といった意味合いになります。土地の所有権が個人に認められるのは、明治時代からです。
漫画:桐丸ゆい……東京在住の漫画家。大阪出身。時代劇好き、時代小説好きが高じ、江戸をモチーフにした作品を描くようになる。好きな時代小説作家は、藤沢周平。隔月発行『ラッキー!クロスワード』で「こんびに!」連載中。【桐乃葉書房】https://kirinohasyobou.jimdofree.com/
Q 入居者が公共料金を未払いのまま転居してしまいました。集金人に引っ越し先を聞かれましたが、個人情報を教えてよいのでしょうか? また、預かっている敷金の中から支払うべきでしょうか?
A
集金人への情報提供は、個人情報保護法においては「個人データの第三者提供」ということになります。この法律では「あらかじめ本人の同意を得ないで、個人データを第三者に提供してはならない」とされているので、あらかじめ本人の同意を得ていなければ、教えることは差し控えた方がいいでしょう。
一方、敷金は滞納家賃の清算や、退去後の部屋の、退去者に負担義務のある原状回復費用にあてるものです。したがって、別途にガス代や水道料金などの滞納分の清算用に一定の保証金を預かるなどといった特段の取り決めをしていない限り、公共料金の清算や支払いにはあてられません。
Copyright © 戸建賃貸Lab All Rights Reserved.